アーセナル対マンチェスターC(H)○(1-0)

 攻守の切替が速く、ボールを保持したい似たスタイル同士の一戦。アーセナルはサカ、シティはロドリ、デブライネが欠場と互いに主力を欠いていましたが、良い所を出させないような攻防で見応え十分でした。決定機はそれほどなく0-0で終わるかと思いましたがアーセナルにとっては大きな勝利となりました。

■アーセナルの勝因

・選手層

 アーセナルは途中出場の4選手が得点に関与しました。トーマスとマルティネリは怪我明けで先発出来ないコンディションだったかもしれませんが試合の流れを変える事が出来る選手を交代で投入出来た事が大きかったです。以前に比べ選手層が厚くなり、チームのレベルが1段上がった事を実感出来ます。

 マンチェスターCは絶対的なレギュラーであるロドリ、デブライネを欠いていたのに加え、ストーンズ、グリーリッシュもスタメンで起用出来ない状態でした。オフにギュンドアン、マフレズを放出した事もあり、選手層が薄くなっていました。しかしマンチェスターCは相変わらずの強さでした。前半はマンチェスターCのペースで守備ではハイプレスでアーセナルに前進させず、攻撃でもプレスをかいくぐり、前進出来ていました。スコアが逆になっていてもおかしくなかった内容で最終的には交代で有効な手が打てたかが勝負を分けました。

・リスクを負った攻撃

 冨安に高い位置を取らせる事は守備の事を考えると大きなリスクがあります。特に試合終盤は中盤にスペースが生まれやすく中途半端なロングボールをカットされるとカウンターの危険が高まります。アーセナルの決勝点は監督の采配とそれに応える選手が一体になった素晴らしいゴールでした。強固なマンチェスターCディフェンス陣でも冨安をフリーにしていた為、予想外の動きだった事は間違いないです。

■決勝点に関して

・高さで押し込むプランは事前にデザインされたものか

 エンケティアに変えてハバーツを前線に投入したので終盤に高さを生かす狙いはあり、その事は事前にチームで共有されていたと思われます。ただそれはあくまで選択肢の1つだったと考えます。理由は以下の2つです。

理由①:

 アルテタ監督は自分達のスタイルを貫くタイプの監督である。(ロングボールを放り込み、高さでごり押しするスタイルではない)

理由②:

 試合後のコメントにもありましたが冨安はポストプレー要因ではなく、ドク対策として左サイドバックで投入された。(それがドク逆サイドへ→冨安を高い位置に配置 になった)

 パワープレー要因で冨安が起用される事は今後ないと予想しますが、試合展開次第で今回のように前線に入る事はオプションの1つとして有効だと思いました。

■まとめ

 アーセナルにとって近年全く勝点を取れていない、優勝を争うであろう相手に勝ち切れた事は本当に大きいです。ただマンチェスターCの強さを改めて見せつけられる結果にもなりました。昨シーズンのマンチェスターCはサッカー史上最強クラスの強さでしたがそこから若返りを図り、さらに上積みを狙う姿勢に壁の高さを感じます。しかしアーセナルも強くなっており、今後の上積みも見込る為、優勝争いが佳境に入る3月末の再戦が今から楽しみです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です