チェルシー対アーセナル(A)△(2-2)
主導権を握り、試合を優位に進めたのはチェルシーでした。コンパクトな陣形で選手の距離間も良く、アーセナルとしては負けなくてよかったという印象です。
■ビルドアップの停滞
苦戦の要因はビルドアップの停滞、これに尽きるかと思います。特に前半はライス、ジンチェンコ、時にはジェズスまでアンカーの位置でボールを受けようとする為、重心がかなり下がっていました。結果、良い形で前線にボールを入れられない→両ウイングが孤立→チェルシー側は奪いどころを定めやすい→良い形でチェルシーがボールを奪う という悪循環に陥っていました。下はビルドアップ時のプレーエリアのイメージです。(数字は背番号、黒は前半、青は後半開始直後、赤は後半同点に追いついた際)選手交代で解消しましたが開幕当初からの課題が解決していない状況です。
1111 14 9 7 7 19 9 7 29 10 8 8 4 4 18 18 35 41 41 41 4 6 20 2 20 6 6 2 2 |
■今後に向けて
最適解が見つかっていなく、アンカー、左サイドバック、左インサイドハーフで連携が悪い状態です。特に左インサイドハーフを固定出来ていない事が苦戦を招いていますがこれはこれで良いと考えます。今期はCLもあり、レギュラーだけではシーズンを乗り切る事ができません。様々なパターン、選手を実戦で試す事で特徴や相性を確認出来、チームの底上げにも繋がっています。内容がよくない割に結果は悪くないので当面は試行錯誤しながら連携や戦術理解が深めて行けば良いです。終盤には新加入選手もより力を発揮するようになるでしょう。