ニューカッスル対アーセナル(A)✕(0-1)
激しい球際、攻守の速い切替とプレミアリーグらしい見応えのある戦いでした。ニューカッスルの得点シーンはジョエリントンが押しているようにもみえましたが負けるべくして負けた一戦でした。
■アーセナルの敗因
今シーズンの課題が凝縮されたような試合でした。攻撃が停滞し、得点の匂いを感じませんでした。アウェーの強敵相手だった事もあり、守備の事を考慮した布陣だったのは理解出来ます。しかし中盤(中央に入る事の多い左サイドバック含む)がハヴァーツ、ライス、ジョルジーニョ、冨安と比較的リスクの低いプレーを選択するタイプの選手ばかりになっていました。ウーデゴール、トーマス、ジンチェンコ(後半途中出場)が不在で個人でディフェンスを剥がせる、相手を引きつけてギャップを作り縦パスを差し込める選手がいなく、攻撃に変化を加えられませんでした。ニューカッスルの運動量、素早くタイトなディフェンスも素晴らしかったですが狙い所は絞りやすかったと思われます。
■対策
今シーズンのアーセナルにとってリーグ優勝もしくはCL優勝以外の結果は失敗だと思っています。具体的な対策を考えます。
①戦術変更
偽サイドバックの戦術が今年はうまくいっていません。まずはポジション本来の役割に戻す事を考えてみました。しかしサイドバックもしくはウイングバックが本職で使える目処がたっている選手がいませんので現実的ではありません。またアルテタは相手に応じて戦術を変更するタイプではない為、偽サイドバックをやめる可能性は低いでしょう。
②補強
夏に大金を使っているのとすぐに実行できる話ではないですが以下のポジションは補強があってもよさそうです。
優先度1:パワー型のセンターフォワード
中盤から効果的な縦パスを入れられない現状からも苦し紛れに蹴ったボールを収めてくれるセンターフォワードは必須です。セットプレー、終盤のパワープレー要因としても活用できます。レギュラークラスでなくてもよいです。
優先度2:サイドバックの控え
ティンバーの大怪我により、単純に枚数が足りません。こちらもレギュラークラスでなくてもよいです。サイドバックの層が厚くなれば攻撃面で違いを作れるジンチェンコをインサイドハーフで起用する事も可能です。
優先度3:インサイドハーフ(8番タイプ)
8番タイプといっても個の力でディフェンスを剥がせるかハーフスペースで受けるのが上手い選手が必要です。レギュラークラスの選手が必要です。ハヴァーツを馴染ませる事を優先させたほうがよいので優先度3です。
③セットプレーの改善
最近はコーナーキックから得点の匂いがしません。ニューカッスル戦でもコーナーキックが11回ありました。1つでもものに出来るようになれば今の戦術でも相手に脅威を与えられます。
④対策まとめ
③セットプレーの改善+②のパワー型センターフォワードの獲得で勝点を取っていきながら引続き最適解を探すのが一番現実的です。過密日程が続き、これ以上、怪我人が増えると厳しいのでアルテタがどのようなマネジメントを行うのか楽しみです。